シャア専用ブログ

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06/02/01-00:06

ザ・テレビジョン 2006年2月10日号「Ζガンダム20年目の“新”終章」:シャア専用ブログ

タイトルに込められた意味
最終章の“星の鼓動は愛”という題は優しくポジティブであり、TV版の名サブタイトル「Ζの鼓動」も想起させる。富野
総監督はタイトル及び作品内容について「原イメージを継承させながらも新しいものを生み出していくというのが人の行
為です。母から子へ、というように。それをポジティブなイメージにしなければならないのは、父から子へ伝えたいもの
があるというのと同じです」と語った。

キャスト一部判明
シャア・アズナブル:池田秀一
カミーユ・ビダン:飛田展男 
エマ・シーン:岡本麻弥
ブライト・ノア:鈴置洋孝
ファ・ユイリイ:新井里美
カツ・コバヤシ:浪川大輔
パプテマス・シロッコ:島田敏
レコア・ロンド:勝生真沙子
サラ・ザビアロフ:池脇千鶴
ジェリド・メサ:井上和彦
ヤザン・ゲーブル:大塚芳忠
バスク・オム:郷里大輔
ハマーン・カーン:榊原良子

ロングインタビュー[富野由悠季総監督“Ζ”を語り尽くす。]

―――20年ぶりの“Ζ”は、監督にとっても意味があったのでしょうか。

富野 それは、僕にとっては、大きな意味がありますよ。僕よりずっと若い人が、取り上げる価値があり、商売になる可
   能性があると感じてくれているわけだから、それは評価でしょ? ロボットものアニメなんてガンダムが始まる27
   〜28年前までは一番低俗といわれたジャンル。今、それに劇場版の話が来たことで、ガンダムという作品が、ロボ
   ットアニメというジャンルを低俗なものから娯楽作品へと成長させられたのかもしれない、という自信を手に入れ
   ることができたのですからね。たとえ単館上映だったとしても、映画にする価値のない作品だったら、僕だって断
   っていたでしょう。ガンダム以来、僕は恐らく世界中で一番、再編集ものの監督をやった人間だと思います。だか
   ら再編集の良い面も悪い面も知っています。その僕の目で見ても“Ζ”という作品には、映画として残していく価
   値があると思ったのでうれしい仕事です。TV放映当時に「暗い」といわれた“Ζ”だからこそ、娯楽作に仕上げれ
   ば違いが際立つと思いました。

―――TV版ではキャラクターの死が際立っていましたが、劇場版では?

富野 1話完結型だとキャラクターの死が毎話クライマックスになるため印象が強くなるように描いています。だから人の
   死が作品の印象そのものになりがちだけど、本当はそんなに死んでいません。人の死を情緒的に描くと、見る人に
   意外と引っ掛かるんです。嫌悪感のあるものは忘れようとするけど、情緒があると残っちゃいます。その点、今回
   はすごく意識しました。フォウとカミーユは愛し合いますが、ベッドシーンはフォウが死んで(空母ガルダから海
   へ)落ちていくとき、彼女の股の間の向こうに(カミーユが脱出する)シャトルの煙が見える部分です。これが彼
   らのベッドシーンですね。エモーショナルな表現で描けているために、すごく印象に残ると思います。キャラクタ
   ーの生死に関しては変更なしです。準レギュラーのレコアを外そうと思った時期もあるんだけど、劇構成を全部レ
   コア抜きでやり直さなくちゃいけなくて“フィクションの中にある現実”をいじることになります。リメイクにあ
   たって作り手ができることは、せいぜいディティールを変えることくらいなんだと覚悟しました。

―――TVシリーズでは“人の死=魂の存在”を感じさせましたよね。

富野 死後の世界を信じたい我々の心性とドッキングしている表現で、“Ζ”では外せない要素です。それでも、同じシ
   ーン・同じセリフを使っているのにTV版より印象が明るくなっています。ラストも、カミーユの周りに死者が壮大
   に集結して、シロッコみたいなワケの分からない悪の思念を粉砕する、といった構造はなくて、ものすごくきれい
   です。死んでいった人たちの魂が集まっても「応援団が来た!」くらいの明るい印象で、守護霊的になっています。
   だから「カミーユが狂わない」という結論にスパーンとハマると思います。サラは死んでもシロッコを守りますが、
   応援団が「シロッコには執着するほどの価値はない」とサラを諭すわけです。結果、シロッコが死んだときにサラ
   はむしろ「あの人もこれでラクになれるのよね」と思えるはずです。今回はカミーユは気が狂わない少年になれる
   と信じて描いてきましたから、周りの人の表現も少し変化して、優しいハッピーエンドに収束させました。

―――“Ζ”3部作完結の感慨は?

富野 映画とは大衆娯楽としてのスペクタクルでいいと思っています。ガンダムは巨大人型ロボットというスペクタクル
   アイテムを使える映像作品だから、視覚エンターテインメントな娯楽であればいいんです。今回のスタジオに集ま
   ったアニメーターが手間ヒマかけて、最後になるかもしれない“手描きアニメ”で戦争ものスペクタクルを作って
   くれました。今後、デジタル映像のテイストが増えるであろう時期に、トレース(縁取り)線がはっきり見える、
   アニメならではの絵で、内容的にもプラス方向で仕上げられて満足しています。

初見の新作カット2点
1点目は、カミーユ、エマが並んでいるところのバストアップ。
エマの顔が、「星を継ぐ者」のときの、恩田さんらしいデザインに戻っているところに注目。
2点目は、Ζガンダムのバストアップ。
機体にまつわる爆風の細かい描き込みに注目。

NT 2006年3月号 予告
Ζ特集に恩田尚之らが直筆寄稿。

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