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WPB2006年2月14日号 富野由悠季×矢口真里「監督さんと“恋バナ”をするのだッ♪」:シャア専用ブログ
前編
http://char.2log.net/archives/blog990.html
後編 監督さんと“恋バナ”をするのだッ♪愛・戦士編
矢 監督って、実は恋愛にもお詳しいなんて話を聞いたんですけど。
富 大人としての了見はありますよ。でも詳しいなんてとんでもない。
矢 だけど、劇場版『機動戦士Ζガンダム』のパート2は『恋人たち』っていう副題がついてましたよね?
富 あれは、かつてロボット物といわれたものを恋愛映画にしてみせるという決意を持って構成したものだからね。
矢 しかも3月に公開されるパート3のサブタイトルは『星の鼓動は愛』。愛ですよ、LOVEですよ!
富 フフフフ(微笑)。
矢 それって、今の若い人に対して、恋愛ってものすごく重要なんだよっていうメッセージなのかなぁ、なんて思ったりしたんです。やっぱり、最近の若者たちの恋愛観にひと言いいたい!みたいなことってあるんですか?
富 特にはありません。さらに言ってしまえば恋愛はもちろん、学歴や年齢のことも気にならなくなっている。……ただし、今の30代が恋愛にアップアップしていて、一生シングルかもしれないという話を聞くにつけて、もう少し当たり前に考えたらいいんじゃないですか、という事は言い方はしたい。
矢 それはどういうコトなんですか?
富 根本的には、いい相手が見つかったら結婚すればいいだけのことだし、無理に結婚するのも不幸です、という話です。そうするとお見合い結婚なんていうのは、無理に結婚しているだけじゃないかという言い方もあるけれど、年寄りの見地からすると実はお見合い結婚って結婚の本質を捉えているような気がするんだよな。
矢 お見合い結婚かぁ。私は考えたこともなかったなぁ…。
富 そこなのよ! 人類の歴史をひもとくと、実はお見合い結婚みたいな形式のほうがスタンダードなわけ。みんな仕方がなくて結婚してたり、おおむね見合いであったり、それから家同士の結婚であったり。当然、見合い婚には不都合が当然あるのだけれど、人間同士だもの、全部が全部、不都合だなんて話はない。で、人類が増殖しなかったかといったら、していってるわけでね。そういった価値観を見直してもいいのではないかと思います。
矢口、お見合い結婚を真剣に考える!?
矢 私もお見合いは悪くはないと思います。出会った瞬間に、お互いが「これは……運命の出会いだ!」なんて感じたら、すごくステキだと思う。だけど、今は恋愛結婚の方がスタンダードじゃないですか?
富 そう。現代の結婚は恋愛あってのものだと考えられている。まさに恋愛至上主義なんです。
矢 あー。私も恋愛至上主義かもしれないですね。女のコって、やっぱり16、17歳になると、自然に「好きな人と一緒になれたらなぁ」なんて思うじゃないですか。しかも周りの友達が結婚して幸せになっていく姿を見てたりすると、フツーに意識しますよ。恋愛結婚っていいなぁ〜って。
富 確かに、「恋愛感情のない結婚なんて気持ち悪いじゃん」っていう言い方もあるでしょうね。だけど、それはよほどいい巡り合わせがあったからフォーリン・ラブになれるんであって、なかなかそうはいかないでしょう? 100組のカップルがいて、80〜90組ぐらいまでは、「まあ、こんなもんだ」と思って結婚したという人のほうが多いんじゃないのかな?
矢 うわっ、監督、痛いところ突いてきますねぇ〜(笑)。
富 結婚、つまり、性別が違う人と一緒に暮らすというのはもともとが折り合いが悪いものなのよ。それをなんとか定置をして、子供を生んで、家庭を維持して、なおかつ死ぬまで一緒だったりする。そういう他者と折り合いをつけて暮らしていくのが、結婚であり、人間であり、世の中なんです。
矢 そういわれると、お見合い結婚って実はいいのかもしれませんね!
富 フフフフ。そうかもしれません。
私、ぶっちゃけ、アムロを選びます!
矢 例えば、Ζガンダムのキャラとお見合いするなら、誰がいいかな? マネージャーのSさん(女性。実はガンダム・ファン)だったら誰にする?
S (ポスターを眺めつつ、こぶしを握りながら)絶対にカミーユ!
矢 そーきましたか〜(笑)。私は、やぱりアムロかなぁ。一番誠実そうなカンジがするんですよねぇ。
富 なるほど。今の話はとても了解するところなんです。やっぱり、キャラクターの描き方に間違いがなくてよかった、と。作り方を間違ってゴチャゴチャしていたら、そういうスッキリとした意見は出てこないと思うからね。
矢 でも、男性ファンはシャアが人気ですよね?
富 だからね、そういう男はバカなのよね。というのは、男はシャアが好きというのはガンダム・ファンの定説なんです。要は「オレはどうせバカだよ、だけどシャアが好きなんだよ。格好いいもん!」と。30歳を過ぎてまで、そういうことを言ってるわけ(笑)。
矢 アハハハハ。ちなみに、監督は私が結婚するなどのキャラがオススメですか? この人と結婚するといいよっていうのは?
富 それは言えないよ。「コイツが合ってるよ、絶対!」なんてことは言えません。もし、それが現実だったとしたら、「アイツらがうまくいってない」「アイツらが離婚した」だなんてことを、ずうっと考えなくてはならないわけでね。死ぬまで憂鬱なんです(笑)。あっ、今、すごく嫌な事を思い出した。
矢 もしや、そういう経験が…。
富 ありました。ああ、思い出さなければよかった(苦笑)。
矢 監督の気持ち、わかります。私も友達の恋愛に絡んじゃうことが多くて、なぜか中立の立場になってるんです。大変ですよねぇ、間に立つのは。
富 両方の話、聞いてね。
矢 うまくいかなかったりすると、自分のせいなのかな? なんて。
富 そうでなくても、こっちはかなりの負担だよねぇ。だから…お互い、干渉するのはやめましょう(笑)。
矢 は、はい(笑)。さて、残念なのですが、そろそろお別れのお時間になってしまいました。やっぱり人生の大先輩から聞いた仕事の話、恋愛の話はすごく勉強になりました!
富 いいえ。また仕事の話に戻るけど、矢口さんの世代が、今までの枠にとらわれない新しいエンターテインメントの世界を作っていくと思うんです。
矢 はい。期待に応えたいですね。
富 一般的に、うかつに「期待してます」「がんばってください」というのはタブーだなんて言い方はあるんだけれど、それだと、あまりにも大人として腰が引けてるだろうという気がするので、最後にひとつだけ言わせてください。矢口さん、しっかり芸能人をやっておみせ!
矢 了解であります!!(敬礼)
富野由悠季からのでっかい宿題
“しのぎ”という感覚を身につける。困難に耐え、そこでなにかを学ぶことが大切です!
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