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06/12/06-23:23

中日新聞 アニメ大国の肖像 47 大河原邦男さん:名無しさん

その1・2006年(平成18年)10月26日(木曜日)
アニメ大国の肖像 47
メカニックデザイナー 大河原邦男さん(その1)

写真・ガッチャマンのイラスト(イメージイラスト?)と大河原氏の顔写真
大河原邦男さんがメカデザイナーとなるきっかけが"鉄"の世界が描かれた「ガッチャマン」だったCタツノコプロ

"鉄"ばかり2年描く

  アニメや漫画に興味はない。とりわけロボットが好きだったわけでもない。日本初のアニメ・メカニックデザイナーとなる若者とこの業界との出会いは、実にそっけなかった。大河原邦男さん(五九)は振り返る。
 美大でテキスタイルデザインを学んで大手の洋服会社に就職したのですが、背広のラインを描くとか、納品を確認するとか、どうも面白くない。次の子ども服会社も違和感があった。結婚を機に、それなりの仕事をと考えた時、新聞でタツノコプロの募集を知ったのです。自宅から通えるのでいいかな、と…。自分が何をやりたいのかも分かっていませんでした。
  だが、タツノコは熱かった。アニメを次々とヒットさせ、大作「科学忍者隊ガッチャマン」(1972年10月―74年9月)に挑もうとしていたのだ。
 まだ新人でしたが、美術監督だった中村光毅さんから「メカデザインをやってみないか」と誘われた。中村さん一人ではこなし切れないのと、小道具に凝りたかったようです。運が良かったですね。ただ、「ガッチャマン」の世界は“鉄”ばかり。敵・ギャラクターの鉄獣や乗り物など、動くものすべてに加え、メカニカルな部屋の背景もデザインしなければならない。だから、参考になりそうなものは雑誌から美術書、チラシまで何でも見た。目から頭の中に刷り込み、必要な時に取り出せるようにしておくのです。これが二年続いたおかげで、メカデザインが分かってきました。
  本作には、後に大流行するロボットの変形・合体につながる場面が多い。それが、大河原さんの興味と共鳴した。
 スチュワーデスがロケットに変形して飛んでいく場面では、どうすれば合理的に見えるのかなど、ずいぶん考えました。機械を分解して組み立てるのが子どものころから大好きで、工作の授業でも自分なりに工夫したりしていた。そんなアナログなモノづくりの経験が生きたのです。
  折しも世間は巨大ロボットブーム。ただ、大河原さんがタツノコでロボットを手掛けたのはずっと後だった。
 社長の吉田竜夫さんが興味がなかったんです。初めて巨大ロボットが登場したのが「ゴワッパー5ゴーダム」(76年4―12月)ですが、これも当初、メカは岬洋子らゴワッパーの乗り物だけだった。スポンサーの玩具メーカーの要請で、基地ロボットとしてのみ、ゴーダムの登場が許されたのです。            (三沢典丈)        =(続く)


その2・2006年(平成18年)11月2日(木曜日)
アニメ大国の肖像 48
メカニックデザイナー 大河原邦男さん(その2)

写真・1stのガンダムがビームサーベルでザクのコクピットを貫いてるところ
本格的な作品を目指して制作された「機動戦士ガンダム」は、試写会で大河原さんが言葉を失うほどの出来映えだったC創通エージェンシー・サンライズ

まず合体・変形モデル

  巨大ロボットブームのさなか、新たな画期があった。「ゲッターロボ」(1974年4月―75年5月)で、三機のマシンが合体・変形するというアイデアが爆発的人気を呼んだのだ。アニメに登場するロボットそっくりに合体・変形するおもちゃなら、必ず売れる―。玩具メーカーが色めき立つ中、大河原邦男さんに注目が集まった。
 アニメ制作会社からは「これとこれを合体させて、こんなロボットに」という形でオファーがくる。僕は絵を描くのが面倒なので、ホオノキを材料に、実際に合体・変形するロボットのモデルを作ってしまう。好きだからそう時間はかかりません。それをメーカーに持っていき、責任者の目の前で合体・変形させる。商品価値を認めてもらえれば、アニメの制作はまずOKになる。アニメに使う絵は、そのモデルを見ながら描きました。
  大河原さんの力は、独立後、日本サンライズ(現・サンライズ)の作品を手掛けると輝きを増した。オリジナル第一作として計画された「無敵鋼人ダイターン3」(放映は第二作「無敵超人ザンボット3」が先)では、ロボットに複雑な三段変形を実現させた。
 サンライズの制作システムは独特で、まず主役のロボットが決まった後、物語が作られる。その間に、演出側が自分の思いを入れ込んでいく余地があるのです。ザンボットとダイターンが当たり、スポンサーは三作目も子ども向けアニメの制作に乗り気でした。ただ、制作側では、ひそかにもっと本格的な作品をやろうと言っていたのです。
  第三作で構想されていたのは、地球の未来を予感させるリアルな世界。それは、スポンサーが望むロボット像と相いれない要素だった。
 「機動戦士ガンダム」(79年4月―80年1月)では当初、コアファイターをマッチ箱の内箱としたら、外箱にガンダムとガンタンク、ガンキャノンの三種類を補完できるというシステムでした。これでスポンサーからOKをもらった。でも、アニメ中では、ガンキャノンとガンタンクは別のメカとなり、ガンダムもあまり合体・変形しない。スポンサーを騙したつもりはないのですが…そこが一番、おもちゃっぽい部分なので、監督の富野由悠季さんはやりたくなかったのでしょう。
  スタッフの力を結集した「ガンダム」の試写会は感動的だった。
 みんなあ然として「すげー」と言ってました。これは当たる。そんな予感が走りました。    (三沢典丈)        =(続く)


その3
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ろぼ@ふたばより。

2260さん、ありがとうございます。

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