シャア専用ブログ

通常の3倍

05/10/05-20:06

SFC「バトルロボット烈伝」説明書 特別寄稿 ファンタジーをこの手に 富野由悠季:シャア専用ブログ

「メッセージ性の強い作品を作り続けた動機は?」

 ロボット物といわれているジャンルの中で、なにができるか、
の実験そのものがテーマだったのが、これらの作品を作っているときの動機でした。

 それは、それまでのアニメの仕事を通して、
自分の中に溜まってしまった鬱屈を吐き出すことでもありました。

 ですから、小生にとっては、単に仕事をこなすというものではなく、
自己証明を発見する時代にもなりました。
過去のものを容認せず、自分にとっても、ジャンルにとっても、
なにができるのか、の模索の時期であったのです。

 そのため、メッセージそのものも極めて拡大解釈できる物を投入して、
創作動機そのものを示すことが、作品のメッセージにもなっているのです。


「各作品で語ろうとした事は?」

 ザンボット3では、表層的にはロボット物を否定しながら、
勧善懲悪の逆転もあり得るかもしれないという可能性を覗き、
命の無残さを見つめようとしました。

 ダイターン3では、過去と未来のあいだの現在なら、ダンディであって欲しい、
それ以上の意味性を、命に求めてはいけない、ということによって、
逆に、生きていることの素晴らしさを見つめようとしました。

 ガンダムについては、語るべきものはありませんが、
あえていえば、可能性への挑戦のためには、なりふり構わなかった。
そのために、現実的な敗北と混乱を感受しながらも、
挑戦をし続けることは、悪いことではない、
ということを、現在も見続けています。
 それは、作品の中にも反映して、統制のとれたシリーズになっていませんが、
ノスタルジックに陥ることがない、という意味では、自虐的に喜んでいます。

 ザブングルは、元気、です。
 それが宝である、ということが、年を経るにつれて、
ますます貴重なものと実感できるようになれば、
もっと健やかに創作できなかったかと、ジロン・アモスに申し訳なく思い、
それは破嵐万丈(ダイターン3)にもいえることで、後悔がいっぱいあります。

 エルガイムは、それらのものとは少し違って、
小生にSF的素養がないことを見せてしまったという意味では、
何かを間違ってしまった、という実感を思い出しますから、
ファイブ・スター・ワールドに任せるべきものとなったのでしょう。

 ダンバインは、創作活動としての可能性の夢を凝縮してみせた、
という実感がありますから、その後のメイン・ストーリーにもなっていて、
これは、回顧できません。

 こう概観しますと、次のファンタジーを発見したいと願うだけが、
小生の仕事ですから、死ぬまで、この夢に身を焦がしていいのではないか、
と思っています。


・富野由悠季監督
「バトルロボット列伝」で大活躍するロボット、キャラクターの
原作アニメーション作品の監督をつとめ、
1970年代後半から10年以上にわたって日本中を熱狂させた。
今回、「バトルロボット列伝」制作にあたって、
監督の各作品に対する思い入れと、
(監督の)今後の方向性についてコメントをいただきました。

【斧谷稔】大富野教信者の会part19【井荻麟】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1127410505/ より。
元スレ不明。

追記
富野&庵野語録倉庫
http://members.at.infoseek.co.jp/wijayu/
の元スレが最初の様です。タイトルは「烈伝」が正解。

Track Back URL: http://s03.2log.net/editor/tb.php?id=char:blog:845
Track Back

Comment

Info

RSS
リーダーをお使いの方はこちらをどうぞ。
全記事バックナンバー
タイトル、カレンダーの「▽」と同機能。
コメント
所謂BBSです。
タレコミ
タレコミ等はこちらへどうぞ。
トラックバック一覧
http://s03.2log.net/home/char/のトラックバック一覧
旧シャア専用ブログ
www鯖時代のシャア専用ブログ。
避難所兼実験所。
MAIL
char_blog@hotmail.com
お手数ですが「@」は小文字に直して下さい。
TOP
TOPページへ戻ります。
2005年10月
            01
02 03 04 05 06 07 08
09 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
Powered by 2chblog