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05/12/07-23:45

an・an No.1486 カルチャーファイル*159「永遠のボーイ ミーツ ガール、人生の節目に、ガンダム」:シャア専用ブログ

■an・an No.1486 カルチャーファイル*159「永遠のボーイ ミーツ ガール、人生の節目に、ガンダム」筆者 柴崎友香

 この欄のお話を頂いたときから担当さんに、「たとえばガンダムとか」「ガンダムでもいいですよ」と念を押されてい
 たので、ご要望にお応えしてガンダムです。

 最初のガンダムの劇場版3部作は、各100回は見てて、それこそセリフを覚えるぐらい。年齢を重ねるにつれ、「あのと
 きアムロが言ったのはこういうことだったのか」とか「今はブライトの気持ちがわかるなあ」とか、自分の人生の節目
 にシーンを思い返す、昔はそういうのは名作の小説だったのかもしれないけど、私にとってはまさにガンダムはそうい
 う存在です。「めぐりあい宇宙」編なんて、オープニングでもう自動的に涙が出る。

 それに同世代の男子と会話に困ったとき、ガンダムの話をすれば8割ぐらいは反応してくれて楽しく時間を過ごせるとい
 う利点もある。でも、盛り上がっていてもやっぱり男の子観点が違うなー、と思うことも。モビルスーツの形式にはあ
 んまり興味がないし(プラモ持ってるけど。スゴックとゲルググが好き)、かっこいいと思う人物もずれていたりする。
 ガンダム好きの女子ともっと話せたら、なんでミライがあんなにモテるのか?問題について話し合いたいんだけど……。
 
 私にとってガンダムは、その後続くシリーズも含めて、永遠に「ボーイ ミーツ ガール」の物語。少年少女が戦場で出
 会って、気持ちが通じたり拒絶されたり、傷つけあい、そして殺しあってしまう、アムロとララァに始まって、何度も
 繰り返される切ない幸福と悲劇。その関係にこそ、心引かれてきたんだと思う。

 新しく編集された「ΖガンダムU」は、「恋人たち」というサブタイトルで、まさに私の好きな少年少女の恋物語がフ
 ィーチャーされてます。今見ると、うわー、恥ずかしくて見られへん、と赤面する場面も盛りだくさんですが、でもや
 はり思わせぶりな名セリフの数々が心に刻み込まれてしまう。複雑な話なのにかなりダイジェストになっているので、
 これはもうTVシリーズを見直すしかない、と思っている時点で思うつぼ?

 ※カミーユ&フォウの新作カット1点(「とっくに好きさ」のシーン)も掲載。

 柴崎友香さん
 作家。2000年に小説「きょうのできごと」でデビュー。同作は映画化もされ話題に。近著に「フルタイムライフ」(マ
 ガジンハウス刊)。2005年11月には「青空感傷ツアー」(河出書房新社)の文庫が発売。

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